最強の味方
息子は、ポツリポツリと不安に思っていることや嫌な思いをしたことなどを話し出しました。
すると、黙って聞いてくれていたK先生が「友達100人できるかなって歌があるけど、全員に好かれるなんて言う人はいないんだぞ。お前には俺が付いてる。難しいこと考えずに学校へ来い。」と言ってくれたのです。
この言葉を聞いた瞬間、息子はホッとしたように息を吐いて、顔つきがガラッと変わりました。
K先生の力強い言葉は、私や夫がかける言葉よりも、息子が欲しかった言葉だったのかもしれません。
感謝
いくら担任の先生とはいえ「俺が付いてる」と言い切ってくれた先生は今までいませんでした。
息子は次の日からまた登校できるようになり、いつも通りの生活に戻れました。
今回のK先生の言動には、息子だけではなく、私も救われた気持ちです。
学校という親の手の届かない時間を、安心してお任せしたいと思える出来事でした。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。