嫁姑問題のトラブルはよく耳にしますが、反対にあまりにも付き合いを拒絶されると、それはそれで心配な気持ちになりませんか? 今回は筆者自身が体験した義母との実話を紹介します。

ドライな義母

旦那とは結婚して5年になります。結婚当初から義母は「正月や盆、わざわざ帰省しなくていいから。あなたのご実家にだけ帰省しなさいね」と言っており、それ以外のタイミングでもあまり義母とは付き合いをしていません。

たまに義両親と私たち夫婦で食事に行くことがある程度で、これまで何度か旅行に誘ったことがあるのですが、毎回断られています。

義母がもともと人付き合いや親戚付き合いを好まないタイプなのか、それとも私のことをあまり良く思っていないのかと悩みながらも、答えが出ないまま5年目を迎えました。

義実家へ訪問

ある日、私の実家から大量の野菜が送られてきました。
夫婦で使い切れる量でもなく、義実家におすそ分けしようと思い、私は1人で義実家に行くことに。

この日の訪問で、5年間悩み続けた、義母がドライである理由を知ることになったのです。

真相判明

義実家に野菜を持って行くと、義母がお茶を出してくれたため、座らせてもらいました。
すると義母は突然「ねぇ、私の距離感は大丈夫?」と尋ねてきました。

意味がわからず「え? 何のことですか?」と聞くと、義母はこれまでの行動について話し始めたのです。

「息子と結婚してくれて5年になるでしょ? 私気を付けているつもりだけど、気に障ることを言ったり距離が近すぎたりしていない?」

むしろ避けられていると思っていた私は、義母の話を注意深く聞きました。
そしてわかったのですが、義母が結婚したとき姑(旦那の祖母)との近すぎる距離感に酷く悩んだとのこと。
そのうえ嫁いびりも受けていたそうで、一時期は眠れなくなったこともあったそうです。

そんな経験から、嫁である私との距離感に細心の注意を払っていたのだとわかりました。

その後

私は義母の話を聞き終えたあと、もっと親しくしたいと思っていること、義母の対応に不快感を覚えたことはないことを伝えました。
それから少しずつではありますが、義母との距離感は近づいています。

来月、義母と初めて旅行に行きます。

【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。