子育てをしていると、思いがけず周りの人に迷惑をかけてしまったり、お世話になったりすることもありますよね。そのとき親がどう対応するかで、親が常識のある人かない人か容易に判断できることも……。今回は私の友人A子から聞いた、スーパーで迷子を保護したとき、親の態度に唖然とした話を紹介します。

1人でポツンと佇む男の子

夕食の買い物を終え、スーパーのカートを戻していたA子の目に、ふと不自然な光景が飛び込んできました。
入り口付近に、2〜3歳くらいの男の子がたった一人で佇んでいたのです。周囲に親らしき姿は見当たりません。男の子は泣いてこそいないものの、不安げに顔をこわばらせ、あろうことか車がひっきりなしに出入りする駐車場の方へと、ふらふら歩き出してしまいました。

「危ない!」
自身も子育て真っ最中のA子さんは、反射的に声をかけ、男の子の元へ駆け寄りました。

やはり迷子だった

A子が「ママはどこ? パパは?」と聞いても、男の子はうんともすんとも言いません。助け舟を出したのは、一緒にいた6歳の長女でした。
「ママは? 一緒にさがそうか?」
お姉さんらしく屈んで語りかける長女の姿に、男の子もようやく安心したのでしょう。

「……ママがいないから、探してるの」
ぽつりと、消え入りそうな声で本音を漏らしてくれました。

この日は猛烈に暑い日だったので外にいるのは危険なほどで……。A子と長女は、男の子と一緒にスーパーの出入口で少しだけ男の子のママを待つことにしました。しかし、待ってもママは現れません。