息子に手袋を購入
私は幼稚園に通う息子を育てる主婦です。息子は6歳の年長になります。
急に寒くなってきた今日この頃。先日息子が「手袋が欲しい」と言ってきたので、息子が幼稚園に行っている間にお店へ買いに行きました。
もともと可愛いものが大好きだった息子。ぴったりなクマの手袋をセール品で見つけた私は、迷うことなくその手袋を購入。「いい買い物をした」と大満足でした。
さっそく幼稚園から帰ってきた息子に「明日からつけて行ってね」と手袋を渡しました。しかし、息子の反応は「うん……」とイマイチの様子。私は不思議に思ったのですが、その日は理由を聞いたりはしませんでした。
元気がない息子
翌日、何も言わず手袋をつけていった息子。しかし、お迎えに行くと息子はシュンとしていて、手袋をつけていませんでした。
「手袋はどうしたの? なくしちゃったの?」と私が聞いても何も答えてくれません。帰ってから通園カバンを見てみると、カバンの中に手袋が入っていたのです。私はさっぱり意味が分かりませんでした。
手袋を嫌がる理由
そんな息子が初めて本音を呟いたのは、その翌朝のことでした。その日も気温が低かったので、手袋をつけるように言ったのですが、「嫌だ」と言ってきたのです。
理由は「もう年長さんなのに、みんなに可愛いって言われて恥ずかしかった。僕は〇〇くんが持っているような、カッコいい手袋がほしかった」とのこと。
ちょっと前までは、私の選んできたものは何でも気に入ってくれたので、この息子の発言にはとても驚きました。
子供との買い物を楽しみたい
今回の出来事は、人から自分がどう見られるのかを気にするようになった息子に成長を感じた出来事でもありました。
その一方で、安いからといって本人の趣味を考慮せず、勝手に買ってきたことを反省しました。
その後は息子のものを買う時は、できるだけ一緒に買い物に行くようにしています。子供とワイワイしながら買い物をするのも、あとどのくらいなのだろうと思うと少し寂しい気持ちになりますね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。