脱縮毛矯正を決意
強いくせ毛に悩むAさんは、中学生の頃から3ヵ月に1度縮毛矯正をかけていました。
Aさんはストレートヘアをとても気に入っていましたが、専業主婦になり、美容室代がもったいないと感じるようになりました。
なぜならば、縮毛矯正は美容室のメニューの中でも高額だから。アラフォーに差し掛かり、髪のダメージも気になるようになったAさんは、自分の美容室代を他の所に使いたいと思うようになったのです。
そこでAさんは長年続けてきた縮毛矯正をやめる決意をしました。
しかし、縮毛矯正の癖を完全に取るには、最低でも1年はかかるんだとか。しかもその間は地毛と縮毛矯正部分が混ざるので、とても扱いにくい状態になるそうです。
なかなかの根気が必要な脱縮毛矯正。それでもAさんは1年間地毛を伸ばし続けました。
くせ毛を見た美容師は?
覚悟を決めたAさんは、1年ぶりに以前通っていた美容室に足を運びました。
「髪の毛どうしちゃったんですか!? こんなにクセが出てきて大変でしょう? 今日も縮毛矯正でいいですか?」
Aさんの髪を見た美容師は目を丸くしました。
「いいえ。実は縮毛矯正をやめようと思って伸ばしていたんです。今日は縮毛矯正のかかっている部分を切って、地毛を活かしたショートヘアにしてもらえませんか?」
勇気を出して美容師に伝えたAさん。しかし、その答えはショッキングなものでした。
「そんな酷い髪じゃ悲惨なことになるよ。ウチでは絶対に無理!」
なんとAさんはカットを断られてしまったのです。この美容師の対応にAさんはとてもショックを受けました。
癒えない心の傷
その後、ネットでくせ毛専門美容室を見つけたAさんは、すぐに相談をしに行きました。すると、そこの美容師はこう言ってくれました。
「とても素敵な髪質じゃないですか! ストレートもいいと思いますが、今後はぜひ地毛を活かしていきましょう!」
その後は、その美容室に通いくせ毛を活かしたヘアスタイルにしているAさん。ただ、悪気はなかったのかもしれませんが「前の美容師から、自分のくせ毛を否定されたことは絶対に忘れない」と話すAさんの心の傷は、まだ癒えていないようです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。