筆者の知人女性Fは、今や未亡人となった姑と同居しています。
Fの中学生になった娘を、姑も普段は可愛がってくれていますが、年に一度の誕生日は「おめでとう」と言ってくれないんだとか。
その意外な理由と、それにまつわるエピソードを今回は紹介させて頂きますね!

そっぽを向いてケーキを食べる姑

「あら、今日はご馳走なのね?」
ご馳走の並べられたテーブルを前にして、姑は驚いたように目を丸くします。
それに対し私の知人女性Fが「今日は娘の誕生日ですから」と言うと、姑はバツが悪そうに黙り込みました。

「お金がない」が口癖の姑は、娘にお小遣いをあげたくないので、敢えて誕生日の話題にはノータッチでいるスタンスなのです。
内心「ヤレヤレ」と思いながらも、姑に何を言っても無駄なので、F自身も娘もそのことは気にせず、お誕生日メニューに舌鼓を打つのでした。
その最中、姑は誕生日の会話には入らず、ワザとそっぽを向いてケーキを食べているのがお決まりです。

親戚も同席の誕生会

あくる年のこと、中学生になった娘を祝おうと、Fから見て義弟にあたる、夫の弟が誕生会に参加します。
姪っ子である娘を義弟は心から祝福し「ホラ! 誕生日プレゼントとお土産のケーキだぞ!」と言って、大盤振る舞いしてくれました。

自分の次男が、そのように頻繁に「おめでとう」と言うのが耐えられないのか、食事を早々に済ませた姑は「ごちそうさま」と言って、席を立ちます。
するとそこですかさず、義弟が声を掛けたのでした。