そろそろ社会復帰したいな……
30歳のAさんは結婚し3歳の子どもを育てる母です。授かり婚だったAさんは、結婚を機に仕事を辞めて家庭に入っていました。
子どもを育てる日々は楽しくもあったのですが、仕事にもやりがいを感じていたAさんは「そろそろ仕事にも復帰したい……」という気持ちを抱き始めていたのです。
仕事を始めたい気持ちはあったものの、いざ行動に移そうとするとさまざまな障害があるのがAさんにはわかります。
Aさんの社会復帰を阻むもの
Aさんは実家から遠く離れた地で結婚したため、頼れる実家がありません。夫の両親も早くに他界しており、子どもに何かがあったときに預けられるような親族はいませんでした。
その上、Aさんは長く仕事から離れておりブランクがあります。学歴がいいわけでも、何か資格を持っているわけでもありません。
考えれば考えるほど仕事ができない理由が出てきてしまい、Aさんはなかなか就活を本格的に始めることができなかったのです。
Aさんを勇気づける夫の一言
ある夜、子どもが寝た後でAさんと夫は話し合っていました。Aさんが仕事を始めたいけど、いろいろな問題があることを伝えると、夫は次のように言ってくれました。
「本当に働きたいなら俺も全力で協力するから、できない理由を探すよりできる方法を探してみようよ」
夫の言葉にAさんはハッとさせられます。自分はできない理由ばかりを探して、できるためにはどうすればいいかを考えていなかったことに気づかされたのです。
自分でも知らない間にネガティブな考え方になっていたAさん。夫の言う通りできる方法を探してみることにしました。
ネガティブをやめたら道は拓ける
早速、就活に向けて行動を開始したAさん。調べてみると、Aさんのような家庭を手助けしてくれるサービスはたくさん見つかりました。
「これなら働けるかも!」
そう思えたAさんは早速、就活を開始。ブランクもあり有資格者でもありませんでしたが、やってみたいと思える仕事に次々と応募しました。すると、トントン拍子に話が進み、就活を始めた翌月から働くことになったのです。
ネガティブをやめ行動を始めれば道は拓ける。Aさんはそのことを強く実感し、背中を押してくれた夫に感謝しているそうです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。