娘が風邪をひき帰省をキャンセル
私は首都圏で娘と夫と暮らしています。一昨年、3歳になる娘を連れて初めて祖母のところへ里帰りしました。私の田舎は雪が沢山積もる地域で、娘は初めて見る雪に大はしゃぎしました。祖母にもたくさん可愛がって貰い、おうちに帰りたくないと駄々をこねるほど祖母の家が大好きになりました。
翌年も帰るつもりにしていたのですが、帰省する直前に娘が風邪をひいてしまい断念することになりました。検査の結果、流行病ではありませんでしたが、祖母にうつしてはいけないと思ったからです。
雪が見たいと大泣きする娘
娘は熱にうなされながらも「大きいおばあちゃんのところに行きたかった、雪遊びしたかった」と大泣きしていました。娘の容態を心配した祖母から連絡がきたのでそのことを話すと、「またいつでも帰っておいで」と言ってくれましたが、娘は雪遊びができないことがどうしても諦めきれない様子で、ずっとぐずっていました。
祖母からサプライズ
すると、それから数日して祖母から荷物が送られてきました。季節ごとに野菜を送ってくれるので、今回もそうだろうなと思い封を開けて見ると、予想外のものが入っていました。
発泡スチロールの箱の中には、雪がぎっしりと詰められていたのです。娘はそれを見て大喜び! 祖母のサプライズに私も嬉しくて、思わず歓声をあげてしまいました。雪の中にはキンキンに冷えたみかんも入っていてさらに笑顔に。熱が下がった娘は雪を触ってとても嬉しそうでした。祖母の粋な計らいに心から感謝した出来事でした。
【体験者:30代・パート主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。