新入社員時代、毎日のようにきつく叱られ、心が折れそうだったD子。しかし数年越しに、上司の胸の内を聞かされて――!? 厳しさの裏に隠されていた信頼と期待。当時を振り返りながら、D子が話してくれました。
厳しい上司に、憂鬱
入社したばかりの頃、私は毎日が憂鬱でたまりませんでした。
配属部署で、女性上司のA子さんから日々厳しい指導を受けていて、心が折れそうになっていたのです。
「なにこの資料、全然ダメじゃない!」
「何度同じミスを繰り返せば気が済むの!?」
他の人にはそうでもないのに、なぜか私にだけ、きつい言葉をかけるA子さん。
同期たちの同情的な視線を感じるたび、惨めな気持ちでいっぱいになりました。
「どうして私だけ……」
中堅社員に
そんな環境でしたが、なんとか走り続けるうち、あっという間に数年が経ちました。
最初はついていくのだけで必死だった私も、だんだんと仕事の要領をつかみ始め、中堅社員と言えるくらいには成長したと思います。
相変わらず、A子さんからはよく怒られるものの、次第に重要なプロジェクトを任されるようにもなり、少しずつではありますが、チームに貢献できるようになった気がします。