がんばって貯めたマイホーム資金
結婚以来、私と夫は2人でコツコツとマイホーム資金を積み立ててきました。
いつかは今の狭いアパートから広い家に引っ越すことを夢見て、毎月少しずつですが貯めてきた大切なお金でした。
ゆくゆくは近所に住む夫の両親も一緒に暮らせるように、完全分離型の二世帯住宅にするのもいいね、なんて話していたのですが……
残高が減っている？！
ある時、久しぶりにマイホーム資金の通帳を記帳して、私は血の気がサーッと引いていくのを感じました。
残高が明らかに少ない！
細かく見直すと、1週間ほど前に50万円が引き落とされているのを発見！
その夜、通帳を見せながら「ねえ、ちょっとこれ見て」と震える声で夫に相談すると……
犯人はまさかの
夫は顔面蒼白になり、「もしかしたら、うちの両親かもしれない」と呟きました。
たしかに、義両親には「何かあった時のために」と合鍵を渡してあります。しかも、夫は独身時代から同じ口座を使っているので、暗証番号もバレているといいます。
でもまさか、そんな……と、最悪のシナリオが頭をよぎりました。
すぐに夫が義両親に問い詰めると、なんと勝手に通帳を持ち出してマイホーム資金を使い、ギャンブルに使っていたことが発覚！
ひどすぎる仕打ちに夫婦は
しかも、義両親はそれを指摘されても「少し借りただけ」「すぐに返す」と悪びれる様子もなく、言い訳ばかり。
激しい口論の末、激怒した夫はついに「もう二世帯にはしない！」と宣言しました。
私たちをアテにしていた義両親は泣きつき、謝罪してきましたが夫の決意は固く、「勝手に人の金を取る人間と同じ家に住めるわけがない」と、義両親の懇願を一蹴。
それからは絶縁状態になっています。
ギャンブルはちょっとした遊び程度と聞いていましたが、まさか私たちの貯金に手を出すほど依存していただなんて……。暗証番号を変えていなかった私たちも迂闊でした。
使われたお金は戻ってきませんが、結果的に縁を切ることができてよかったのかもしれません。
【体験者：30代・女性会社員、回答時期：2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。