反りの合わない義実家
Sさんは当時、旦那さんと小学4年生の娘さんとの3人暮らし。
旦那さんの両親は車で1時間くらいのところに住んでいますが、Sさんは義両親、特に義母と反りが合わず、義実家に行くといつも嫌味ばかり言われるので距離を置いていました。
しかし旦那さんはそんなことなどお構いなしで、孫に会いたがる義母の機嫌をとるため、いつも勝手に義実家に行く予定を決めてしまうのでSさんは困っていました。
「旦那ひとりで行ってくれればいいのにな……」
そう思っていましたが、子どもが小さいうちは子どももおじいちゃんおばあちゃんに会いたがるので我慢して義実家に行っていました。
しかし子どもも成長した今では、すでに母と祖母の関係が良くないことに気づいている様子。もう義実家に行きたいとは言わなくなっていました。
勝手に予定を決められて
長期休暇を控えたある日。夕食時に突然旦那さんが言いました。
「次の休みはみんなでおばあちゃんちに行くぞ! もうおばあちゃんに言っといたからな、2泊するからしっかり準備しとけよ」
「はあ!?」
Sさんは驚いて声を上げました。義実家に2泊するなど、Sさんには全く考えられなかったからです。
「もうお義母さんに約束しちゃったの? なんで相談してくれないのよ」
「別にいいだろ、母さんが会いたがってるんだよ」
旦那さんはこれも親孝行だ、とドヤ顔。すると黙っていた娘さんが口を開きました。
「あのさー、パパ」
「ん? なんだ?」
「こっちにも予定とかあるんだからさ、勝手に決めないでよ。てかパパだけ行けば? 約束したのはパパだけでしょ、私とママが行く必要ないじゃん」
娘さんに冷たくあしらわれて、旦那さんは結局ひとりで実家に泊まりに行ったそうです。
家族それぞれに自分の予定があるのは当然ですよね。予定は皆で決めましょう。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。