今回は、筆者の友人A子から聞いた【毒親】について学べたというエピソードをご紹介します。
新婚
私は数年付き合っていた彼と結婚したばかりの新妻。
結婚と同時に義両親とのお付き合いが本格的に始まりました。はじめはとにかく緊張していましたが、義両親は本当にとても優しく素敵な人たち。
どんなときも優しく穏やかな義両親のおかげで、だんだん私も自分らしさを見せられるようになりました。
何かした!?
そんなある日、いつものように義実家にお邪魔してみんなで話していると、義両親が心配そうな目で私を見てくるではありませんか!
『何か余計なことを言ってしまった?』
『怒らせるようなことをしちゃったのかな?』
これまでの言動を頭のなかで振り返っては、とにかく焦ってビクビク怯えていると……。
気になること
「A子さんはとても素敵な女性なのに、どうしてそんなに自分のことを卑下するの?」
その質問の意味が分からず戸惑う私に義両親はこう話してくれたのです。
「A子さん家事もお仕事も何でもバリバリできるのに、【私にはできない】【私はダメダメです】ってとてもネガティブだから気になったの」
それを聞いて夫も『確かにA子は自分のことを過小評価し過ぎだよ』と伝えてくれました。
実親
「A子さんは何でもできる聡明な女性よ」
「自分のことを卑下し過ぎてはダメ」
そう3人から言われて思わず、
「でも母からはそう言われ続けていたので」
と反応すると、悲しそうな顔をする3人。
その反応を見て『あ、私の母は毒親だったのか』と初めて気付けました。
昔から母には『あなたは何もできない』『あなたはダメだから私の言うとおりに行動しなさい』と言われ育った私。
そのうちにいつの間にか【自分は何もできないダメ人間】と無意識に捉えるようになっていたのです。
『あなたのために言ってあげているのよ』という言葉も今思うと、あれは子どものためを思うふりをした毒親の洗脳だったなと感じています。
いつか私が母親になったときには、実親のような毒親にならないよう、言動には気をつけたいと思った学びでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。