「ママ友ができなくて」と悩むAさん
先日、ママ友のAさんとその息子が我が家に遊びにきました。
Aさんはなかなかママ友ができないことが悩みで、話を聞いて欲しいということで、私が家に招待したのです。
Aさんの5歳の息子は、うちの息子と同い年。
最初は2人で楽しそうに遊んでいました。しかし、Aさんの息子の行動が、徐々にエスカレートし始め……
乱暴な息子
まず目に付いたのは、Aさんの息子がおもちゃを乱暴に扱うことです。積み木を高く積み上げては豪快に蹴り飛ばし、ミニカーを床に投げつけ、見ているこっちがハラハラしました。
もちろん、我が家も子育て中の家庭ですし、ある程度は仕方がないということは分かっています。しかし、Aさんの息子はあまりにやんちゃで、部品が外れたり欠けたりするおもちゃも出てくる始末。
しかし、Aさんは「男の子ってこういうものよね~」と笑うだけで注意もしません。
さすがにやめて(涙)
極めつけは、Aさんの息子が「椅子に座って飲もうね」と言われていたにも関わらずソファーの上でジュースを飲んで、大量にこぼしてしまったことでした。
かなりの量がカーペットにまで染み込み、私は思わず「あっ!」と声を上げましたが、Aさんは「大丈夫よ、後でママが拭くからね~」と呑気な様子。
しかも、Aさんの息子はこぼれたジュースを踏みつけて歩き、そこらじゅうにジュースの染みが広がってしまいました。
その後も、観葉植物の葉っぱをむしりまくったり、絵本を破いたりと、Aさんの息子の行動はひどいものでした。
それでもAさんは注意するどころかニコニコと見守っているだけ。私はAさんの態度に戸惑いを覚えながらも、笑顔で「大丈夫だよ」と返すしかありませんでした。
不信感が胸の中に広がる
Aさん親子が帰った後、部屋はまるで強盗が入ったあとのようでした。
散乱したおもちゃ、ジュースの染みがついたカーペット、そしてむしり取られた観葉植物の葉っぱ……。
片づけが終わるころには、私の胸の中はAさんへの不信感でいっぱいに。
後日、Aさんにまた遊びに誘われましたが「ちょっと用事があって」とやんわり断りました。もう二度とAさんを家に呼ぶことはないでしょう。
Aさんは「私って人見知りだからなかなかママ友ができなくて」と悩んでいましたが、原因はもっと別のところにあるのでは?! と思ってしまった出来事でした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。