経済的なマウント
私は結婚当初から義母と折り合いが悪く、嫌がらせばかりされてきました。
その原因の一つは、私が片親で生活が苦しい家庭で育ったこと。
私の実家の経済状況を夫は理解してくれていました。
しかし、義実家は比較的余裕のある家庭だったため、お金のことで義母からかなり嫌がらせを受けていたのです。
貧乏人
結婚して4年ほど経った頃、夫の祖母が他界。
かなり顔の広い社交的な人だったので、規模の大きな葬儀になりました。
私は長男の嫁ということもあり、夫と一緒に葬儀の手伝いをしていたのですが、葬儀終了後、義母から「あなた、おばあちゃんの遺産目当てなの? これだから貧乏人は嫌よねぇ。」といきなり言われたのです。
反撃
これにはさすがに私も怒りを抑えることができませんでした。
「あの、私お手伝いしかしてませんけど?」と言い返すと「おばあちゃんがお金持ってるの知ってるんでしょ? 貧乏人の考えそうなことよ。」と言い出したのです。
おばあちゃんは義父の母親なので、私に相続権はありません。
そんなことも知らずに、大勢の親戚の前でバカにした義母を許すことはできませんでした。
「お義母さん、私にはおばあちゃんの遺産の相続権はないですよね? お義父さんや叔母さんたちが相続するんじゃないんですか?」と言うと、義母は真っ赤な顔をして悔しそうに黙りました。
意外な味方
すると、一連の様子を見ていた義父が呆れた顔をして、義母を怒鳴りつけてくれたのです!
「いい加減にしろ! S美さん(私)はよくやってくれたじゃないか! 金金言ってるのはお前の方だろ! みっともない!」
義母は義父からの喝に何も言えず……私は気持ちがスッとしました。
それからというもの、義母の私に対する経済的マウントはなくなりました。
義父と義母は葬儀の日以来うまくいっていないそうなので、私に嫌味を言う余裕もないのかもしれません。
お葬式という大事な時に嫁をイビっている義母の姿を見て、義父も呆れているのだと思います。
【体験者:40代女性・パート、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。