筆者の友人・M香の夫は、M香の作った食事にいちいち文句をつけていました。感謝の気持ちを忘れている夫に不満を募らせていたM香。しかし、意外な人物が反撃してくれたそうです。M香のスカッとするエピソードをご紹介しましょう。

文句ばかりの夫

私の夫は食べ物にとてもうるさい人です。
食事は必ず3品以上、地場の野菜を使えだの、中国産の食べ物は良くないだのと私が作った料理に文句ばかり言っていました。

夫は仕事をすぐに変えてしまうところがある人で、我が家は常に節約状態。
私がフルタイムで働くことで何とか家計を維持している状態なのに、文句を言うことだけは忘れないような人だったのです。

息子の一言

ある時、残業で帰りが遅くなった私は、家にあった総菜の素で夕食を作りました。
すると夫は「こんな出来合いみたいな食事を出して恥ずかしくないのか!」と急に激怒したのです。
「俺が疲れて帰って来てるのに、これじゃあ外で飯食った方が良いじゃないか!」とまで言い出したので、私は心底腹が立ちました。

しかし、私以上に怒ったのは高校生の息子でした。
「お父さん、そんな言い方はないんじゃないの? お母さんだって働いてるんだし、外食したりテイクアウトしたりしたらお金がかかるだろ? お母さんが頑張ってやりくりしてるんだから文句言うの止めろよ」と言ってくれたのです。

夫vs息子

すると夫は「こんなまずい飯、お前もよく食ってるよなぁ?」と息子に向かって一言。
この言葉を聞いた息子は、さらに怒ってこう言いました。

「だったら自分で作れよ! お父さんの仕事が安定しないからうちは大変なんだろ? 被害者面するのもいい加減にしろよ! 文句ばっかりでうんざりする!」

これはまさに私が夫に対してずっと思っていたことでした。
自分の事は棚に上げて、人の揚げ足ばかりとる夫……。
息子の一言にさすがの夫も黙ってしまい、それからはあまり料理のことに口出しをしなくなりました。

反省?

息子は家庭の事情を子どもなりに理解してくれていたのでしょう。
私の代わりに夫に反撃をしてくれた息子。
夫も私に言われるよりも堪えたのか、少し反省しているように見えます。
いつまで続くかはわかりませんが、これをきっかけに少し変わってくれたら嬉しいです。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。