いろんな食品をお試しで味わえるのが試食コーナーの魅力ですね。
筆者が試食販売員のアルバイトをしていた時に、ある体験をしました。
試食販売はキツイけど楽しい仕事
私は試食販売の派遣会社に登録し、試食販売員のアルバイトをしていたことがあります。
指定されたスーパーの開店前に到着し、試食販売のコーナーを設営。
一日中立ちっぱなしで、仕事が終わるころには脚がパンパンにむくみ、体力的にキツイお仕事でした。
でも、いろいろな人と出会える楽しい仕事でもありました。
その日、私は菓子パンの試食販売をしていました。
1人でやってきた男の子
スーパーのパン売り場で、私は数種類の菓子パンを試食販売していました。
試食してもらった商品を「これ、おいしいね」という言葉とともにカゴにいれてもらった瞬間は、とても嬉しいものです。
ためらいがちに1つだけ試食するお客さま、全種類試食するお客さま、一度試食した後また戻ってきて試食するお客さま。
さまざまなお客さまがくる中、小学校低学年くらいの男の子が1人でやってきて「1つ欲しい」と手を出してきたのです。
文句を言ってきた母親
私が登録していた試食販売の派遣会社には
「子どもがアレルギーのある食品を食べて事故がないよう、子どもは親と一緒にきた時のみ試食可能」
というルールがありました。
試食コーナーにも、その旨をお伝えするポスターを貼っています。
男の子に
「ごめんね。大人と一緒に来ないとあげられないよ」
と答えると、ふたたび男の子は母親と一緒に戻ってきました。
「子どもが欲しがっているのだから、1つくらい食べさせてくれてもいいじゃない! なんで試食させてくれないのよ!」と文句を言う母親。
他のお客さまの視線が集まるなかで、私は
「子どもを食物アレルギーの事故から守るために、会社の決まりで試食させられなかった」
と説明しました。
子どもの安全のために気をつけてほしいこと
私の説明で納得してくれた母親はバツが悪かったのか、「お騒がせしたお詫びに」と試食販売していたパンをいくつもカゴに入れてその場を立ち去りました。
試食販売コーナーにはスタッフがいる場合といない場合があります。
特に無人の試食コーナーの場合、保護者は注意が必要です。
食物アレルギーを持つ子どもを持つ保護者は、子どもがアレルギーのある食品を誤って試食しないように気をつけてほしいと思いました。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。