それはこのような驚きのトラブルでした。
LINEグループでお互いを監視!?
私の娘が中学3年生の時のできごとです。
娘のクラスには制服のスカートの丈を極端に短くしたり、授業もまじめに聞かずに騒がしくしている、少し素行が悪い女子グループがありました。
彼女たちは定期テストの前に
「うちらみんなで赤点取ろうね」「テスト前に勉強なんてマジありえないし」
とLINEで言いあい、お互いがテストで良い点を取らないように監視し合っていたと言うのです。
ですがグループの一人であるAはこっそりと勉強していたのです。
LINEでいじめ
定期テストが終わりテストの結果が出ました。
そのAのテストの成績が、グループの生徒たちにバレてしまったのです。
Aのぬけがけを怒った生徒たちが
「仲間を裏切るなんてサイテー」「ウザッ」
などとLINEでAの悪口を言いはじめました。
生徒たちは学校では仲が良さそうに振る舞っていましたが、LINE上でAをいじめていたのです。
AがLINEの通知を気にしてビクビクしたり、学校に行き渋るようになったことを不審に思った両親がAに尋ね、このいじめが明らかになりました。
私たちの時代とは違う問題
Aの両親が担任の先生に相談し、Aのグループのいじめが学校にも明るみに出ました。
この事態を深刻に考えた担任の先生が緊急保護者会を開き、私たち保護者全員でこの問題を共有しました。
私は中学生の時に友人との関係がうまくいかず、いじめにあっていたクラスメイトを思い出しました。
当時の中学生たちも先生の目につかないよう、隠れていじめをしていました。
ですがLINEでのいじめはさらに周りの人からわかりにくく陰湿で、いじめられた子どもはどんどん追い詰められてしまうのではと私はとても不安になりました。
娘とこの問題を話し合ってみて
帰宅後に娘とLINEの使い方について話し合いをしました。
娘はLINEは友だちと簡単につながることができて便利だけれど、学校から帰った後お互いの行動を監視したり、見えないところでいじめがあるから怖いとも言っていました。
私は
「困ったことがあったら一人で抱え込まずに、誰でも良いから相談してほしい」
と娘に伝えました。
子どものプライバシーを守ることも大切ですが、時には声をかけLINEの使い方を見守ることも必要です。
親も子も正しいLINEの使い方を考えなければいけないと強く感じたできごとでした。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。