「お兄ちゃんのときはね……」上の子で経験済みですアピール
私には子どもが3人いて、上の子2人は同じ小学校に通っています。
ママ友Aにも子どもが2人いて、同じ小学校に通っていました。Aの下の子と私の一番上の子が同じクラスだったこともあり、Aとはよく話をする仲でした。
でも、事あるごとにAは「お兄ちゃんのときはこうだった」「お兄ちゃんのときは良かった」と、上の子のクラスと比べて今のクラスを悪く言うのです。
経験者ぶるママ友
私を含めまわりの保護者も1人目の子を通わせている人が多く、小学校のことはわからないことだらけ。そのため、確かに「お兄ちゃんのときはこうだった」という経験者の情報が参考になることもありました。
でもAの場合は「お兄ちゃんのときの先生はこうしてた」「そうしないなんておかしい」と悪口が多いため、聞いていて不快になったり疲れたりすることが増えていきました。
「みんなで良いクラスにしていこう」と保護者たちと活動しているときも、「お兄ちゃんのときはこれをした」「それにすべき」と話の腰を折る発言ばかり。次第にAは、保護者の間で目の上のたんこぶ的な存在になっていったのです。
反面教師A。過去にとらわれない子育ての学び
4月になり、私の下の子が小学校に入学した際、私は心に誓いました。「上の子のときはこうだった」という発言はするまいと。
まわりの保護者から、「上の子のときはどうだった?」と聞かれることはありますが、あくまで参考程度に発言するに留めました。上の子のときに経験しているからと言って、それが最善とは限らないからです。
ママ友Aの言動は、私にとって反面教師になりました。他の保護者の話が参考になるときもありますが、悪口を言ったり、過去の経験を押し付けたりするようなやり方はよくないですよね。最終的には、現在の我が子の様子をしっかり見て判断することが重要だと学びました。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。