「泊まりに行ってもいい?」
私は30代になった現在、結婚はしておらず、勤め先の近くで一人暮らしをしています。
毎日職場と自宅の往復で、目新しいことはなく、ごく平凡な日々を送っていたのですが、ある日昔から付き合いのある友人A子から連絡が来たことである楽しみができたのです。
A子から来た久しぶりの連絡は唐突なもので「今度泊まりに行ってもいい?」といった内容。
既婚者で遠方に住んでいるA子とは、なかなかゆっくり会える時間もなかったため、私は喜んで快諾しました。
お泊まり会当日
A子が泊まりに来る当日、A子からは「用事を済ませてから行くから少し遅くなるんだけど、鍵を開けておいて!」と頼まれました。
どうして鍵を開けておく必要があるのだろう? と疑問に感じつつ、A子の到着を待つことに。
しかし、21時になってもA子は来ません。
それどころか連絡も返って来ないのです。
用事があると言っていたし連絡ができないのかもしれないと思いながらA子を待っていたのですが、この日深夜24時になってもA子が家に来ることはありませんでした。
連絡のつかないA子を心配しつつも、戸締りをして布団に入ることにしました。
非常識な訪問
翌朝5時、自宅で眠っているとインターフォンが鳴りました!
玄関を開けるとそこにはA子の姿。
「もう~鍵開けててって言ったじゃん~。」と言いながら、A子はズカズカと我が家に上がり込んできました。
理解が追いつかず、何があったのか詳しく聞くことにしたのですが……。
真相
実はA子、マッチングアプリをしているそうで、意気投合した男性と会うことになったそうです。
その男性というのが私の近所に住んでいて、その人とデートするために、わざわざ遠方から出向いたんだとか。
ただ前述した通りA子は既婚者です。
帰宅時間が読めず旦那のいる自宅には帰れないことから、近所に住む私の家を宿がわりにしたとのこと。
まさか自分が不倫の口実に使われていたとは思ってもいませんでした。
私はA子に連絡がつかずとても心配したこと、不倫の口実にされたくないことを冷静に説明し「今回のことは聞かなかったことにする。だから今後こんなことはやめてね。」と伝え、A子に帰ってもらいました。
内心大人になってからのお泊まりイベントを楽しみにしていたので、気持ちを踏みにじられた気分です。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。