小学校に上がると、子どもが家にお友だちを連れてくることがあります。我が子と仲良くしてくれて嬉しい反面、中には手放しで喜べないことも……。今回は、放置子にターゲットにされてしまったという話をママ友から聞きましたのでご紹介します。

娘のお友だちのAちゃん

うちには小学生の娘がいます。新しいお友だちができたと言って、Aちゃんが遊びに来るようになりました。Aちゃんは、リビングに飾ってある家族旅行の写真やテーマパークのぬいぐるみを見て、「うちはパパがいないから、どこも連れて行ってくれないの。いろんなところに行けていいな」と言っては、ぬいぐるみを抱きしめて悲しそうな顔をします。

他に「自分の部屋があるなんて羨ましい。うちは家が小さいから、自分の部屋なんて絶対無理だもん」や「お家にママがいていいな。うちのママいつも仕事でいないから」と言うこともありました。

しょっちゅうやってくるように

少し可哀想になり、また遊びにおいでねと言ったところ、しょっちゅう遊びに来るようになりました。娘の習い事やAちゃん以外との予定があってもお構いなしでやってきて、家に上がり込むのです。

さすがに出掛けないといけない時は「家に子どもだけ残して出掛けられないし、用事がある時もあるからお約束して来てくれるかな」と言うんですが聞いてくれず、困り果てていました。

先生にも知られた放置子だった

娘の参観日で同学年のママ友に軽く相談してみたところ、思わぬ情報をくれました。

Aちゃんはいわゆる放置子で、家に上げてくれる子を探しては同級生の家を渡り歩いていると言うのです。さらに、そのことは担任の先生も知っていて問題になっていることも教えてくれました。

私が、「でもAちゃんのママはシンママらしくて可哀想」と言ったら、「それウソ! そうやって騙すの」と言われてさらに驚きました。すぐに先生に相談し、それ以降Aちゃんが家に来ることはなくなりました。

しかし、その後もターゲットを探しているようです。
家庭には人によって様々な事情があると思います。ですが、Aちゃんの親は自分の子どものことをちゃんとみてあげてよ! と可哀想になってしまった出来事でした。

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。