掃除をバカにするレジパート
私は、大手量販店で品出しや清掃のパートをしていました。社員は全パートを平等に扱ってくれましたが、長年レジ打ちをしているパートの人たちは、明らかに掃除のパートを下にみていて、バカにされていると感じていました。
というのも、こちらの方を見て「掃除なんてしたって経歴にプラスにならないのにね~」「掃除や品出しは誰でもできるけど、レジは頭使わないとできないし、難しいから大変!」と話しているのを何度も見聞きしていたからです。
店舗改装で予想外の事態に
店舗が10周年を迎えたタイミングで、店舗の老朽化にともなう改装をすることになりました。それに伴い店内設備も最新型に変更することになり、かなり大がかりな工事が行われました。
5日後、改装後の店内を見て驚きました。なんと、6台あった有人レジは1台のみになり、残りは全て無人レジに変更になっていたのです。そのため、レジ要員は常駐が1名と見守り案内係が1名に縮小されました。
仕事がなくなったレジ要員は、人手の足りていない品出しや掃除を兼任することになりました。バカにしていた部門へのヘルプということで明らかに不服そうでしたが、やらないわけにはいきません。
簡単な仕事なんかじゃない
レジ係の人たちは、掃除や品出しは誰にでもできる簡単な仕事だと軽く考えていたようですが、商品の場所もわからず商品のこともよく知らないので、商品を陳列するだけでも店内を右往左往する始末。客の質問にも要望にも応えられずお荷物状態になっていました。掃除の仕方も雑で、店長から注意されるなど散々でした。
その様子を見て、掃除や品出しも簡単そうに見えて結構大変なんだぞ! とスカッとした出来事でした。
【体験者:40代・女性パート、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。