離婚するのか再構築を選ぶのか、様々な選択肢がありますが、子どもがいるとすぐに決断は難しいですよね。今回は『子どもがいることを逆手にとって離婚を渋る夫に困った』という筆者の知人のお話をどうぞ。
夫の不倫
先日、夫が長年不倫していたことが発覚しました。
相手は夫の同僚女性で、5年間にも渡って不倫していた様子。夫は油断していたのか、スマホやラブホテルのレシートなどから山ほど証拠は掴めました。
前々から夫の言動に怪しさを感じていたものの、いざ不倫の証拠を見つけたときにはさすがに辛かったです......。
でも熟考した結果、「このまま許すことはできない」と思った私は離婚を迫ることに。夫は不倫していることを認め謝罪してきたものの、離婚についてはまさかの反応が!
子ども
「息子がかわいそうだろ」
「もうその女性とは会わないから」
「息子のことを考えてくれよ」
そう言って【子ども】を盾に離婚を渋られたのです!
夫の言う通り、私たちには中学3年生の息子がいます。高校受験が迫っていて、一生懸命夢や目標に向かって努力している自慢の息子です。
子どもを盾にする夫のことは本当に憎たらしくて、すぐにでも離婚したくて仕方ありませんでしたが、息子のことを想うとなかなか行動に移せずにいました。
でも、息子が自室に行ってから夜な夜な夫と話し合うこと5日目に、まさかの展開が!
母、感激
「父さん、俺を盾に使うな!」
「不倫するなんてありえないから」
「早く母さんと離婚してくれ!」
勉強しているか寝ていると思っていた息子がリビングにやってきて、開口一番夫を怒鳴りつけたのです!
どうやら私たちは息子にバレないように小声で話し合いしているつもりでしたが、ついヒートアップして大声になってしまい、息子はすべて知っていた様子でした。
「俺のことを想ってくれているのは母さんだけだから」
「お願いだから母さんをこれ以上悲しませないでほしい」
息子よ、ありがとう
そう息子から涙交じりで説得され、ようやく観念した夫。おかげでスムーズに離婚に応じてくれました。
今は「私の味方になってくれた息子を悲しませないように」と、私はより一層仕事に励んでいます。
あのときなかなか離婚できなかった私の背中を押してくれた息子には、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。