幼い頃に親から言われた言葉は、意外と大人になっても覚えているものですよね。自分が親になってから、改めて当時のことを振り返る人も多いのではないでしょうか。今回は子育て中の友人が興味深い話を聞かせてくれました。
「うちは貧乏だから」が口癖の母
子どものころ、私の母の口癖は「うちは貧乏だから」でした。
「ピアノが習いたいな」「可愛い服が欲しいな」と私が何かをやりたがったり欲しがったりするたびに、母は「うちは貧乏だから、そんなお金ないでしょ!」と素っ気なく言ってきたものです。
やがて、何も期待しなくなり……
幼いころはなかなか納得できませんでしたが、そんなやりとりが何度も繰り返されるうちに、小学校高学年になるころには私は親に何も期待しなくなってしまいました。
友達がおしゃれな服を着ていても、流行りのゲームを持っていても、羨ましいと思う気持ちを心の奥底に押し込め、「うちは貧乏なんだから贅沢は言えない」と自分に言い聞かせるようになったのです。
進路を選ぶ時も、自分が本当にやりたいことは諦め、経済的な負担が少ない道を選びました。
親になってみて分かったこと
その後、私は夫と結婚して自分も母親になりました。