「出来の悪い嫁はうちにいらない」と叱ってくる義母。しかし義姉には「何もしなくていいのよ」
私は地方の田舎に住む、アラフィフの主婦です。もう20年以上前の話ですが、夫の母(=義母)との付き合い方に悩んでいたことがありました。
その頃まだ50代だった義母は、気が強くなんでもはっきり言う人で、私の言動で気に食わないことがあればすぐに「出来の悪い嫁はうちにいらない」などと叱りつけました。
しかし反対に、実の娘である義姉には激甘。義姉は当時独身のアラサーで、無職なのに親のお金で遊んでばかりいましたが、義母は義姉を「あなたは何もしなくていいのよ」と甘やかしていたのです。
ある日、義実家を訪問した時のことでした。義母に色々な用事を言いつけられ、動き回っている私を横目に、テレビゲームに夢中になる義姉。
普段はあまり頼りにならない夫も、この時はさすがに私を手伝いながら「母さん、嫁ばかりこき使うのやめてくれよ。姉ちゃん、ゲームやめて手伝ってよ」と言ってくれました。
すると義母は「あのね、嫁よりも実の娘の方が可愛いのは当然のことなの。だから嫁は義実家で少しでも気に入られるように努力するものなのよ」とのこと。
それを聞いて私は決意しました。「この人は、私のことを家族ではなく家政婦としか思っていない。じゃあ、私も家族と思うのはやめよう」と。
私達夫婦に「うちで同居してほしい」とお願いしてきた義母に、笑顔で……
吹っ切れた私は義母に対して「そうですよね」と笑顔で頷き、その後もおとなしく義母の言う通りにしていました。
そして20年後。義父が亡くなり、義実家は義母と義姉の2人暮らしになりましたが、義姉は相変わらず無職で、親の年金を頼りに生活していました。
将来が不安になった義母が、私達夫婦に「うちで同居してほしい」とお願いしてきましたが、私は笑顔でこう答えたのです。
「私より実の娘が可愛いって言ってたじゃないですか。私よりもお義姉さんに面倒見てもらった方がいいですよ!」
義母は「そんなこと言っていないわ! あなたの思い違いよ!」と騒いでいましたが、私は笑顔で「同居は無理です♡」と断り続けました。
それからさらに数年経った今では、すがっても無駄だと悟ったようで、ほとんど連絡もしてこなくなりました。
夫いわく、義母は義姉の小遣いの工面に苦戦しており「将来が不安だ」とばかり言っているそうです。正直、全てが自業自得だとしか思えません。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。