「不倫は文化だ」なんて言葉がありましたが、された側はたまったもんではありません。
信じていた人に裏切られてしまうなんて、まさに心がズタボロに傷付くもの。
今回はそんな不倫サレ体験をした、筆者の知人A子さんのお話です。

妊活中に、最低最悪の不倫発覚

A子さんが夫の不倫に気付いたキッカケは、夫のスーツに付いていたラメでした。
スーツの襟元に付いた綺麗なラメは、明らかに化粧品のラメだったです。
その日からケータイを見たり色々探ると、夫は真っ黒でした。

元々妊活していたものの上手くいかず、落ち込んでいるところにさらに大打撃。
それでも離婚する意思がなかったA子さんは、悩みに悩んだ末、全て「知っている」ことを夫に話したのです。すると……。

もう本当に人生のどん底へ落ちた気分

「そもそもお前が妊娠しねーからだろ!」
「彼女は20代で可愛いし、すぐに妊娠だって出来るんだ!」

夫は謝罪どころか、まさかの逆切れで暴言三昧!
酷い言葉で罵られ、深く傷つきながらも離婚を決意したA子さん。

しかし、慰謝料請求するも支払い拒否、さらに彼女に連絡も取らせてくれず、一筋縄ではいきませんでした。
結局弁護士を雇い、慰謝料も支払ってもらって無事離婚が成立したのです。

A子さんは実家へ戻りましたが、メンタルはまさにどん底。
心療内科へ通いながら、自暴自棄になる日も多くありました。

私は負けない! バツイチアラサー、看護師になる!!

最初こそ落ち込む日ばかりだったものの、優しい家族や友人達に励まされ、
「このままどん底でいてたまるものか!」
そんな強い気持ちで、なんとか這い上がる事が出来たのです。
そうして全てを捨ててスタートラインに立ったA子さんは、慰謝料を使って専門学校へ通う事にしました。

そうしてA子さんは、見事看護師となったのです。
バリバリ働き、毎日を楽しく過ごせるようになりました。

自業自得だし、同情しない。私はこれからも幸せに生きていきます!

そんなある日、A子さんの弟が、

「もう元夫のこと吹っ切れた?」

そう聞いてきて驚きました。
すっかり忘れるくらい仕事が楽しい! と言うと、

「実はこの間、元夫を見たんだ」

と、衝撃発言! 詳しく聞くと……。

弟は仕事の付き合いでキャバクラへ行ったのですが、なんと隣のテーブルに元夫が一人で座っていたそうです。
元夫は結婚していた頃と違い、スーツはヨレて覇気が無くなっていたのだそう。

弟は仕事話そっちのけで、元夫の発言に聞き耳を立てていると、「離婚して彼女にもフラれて一人で、寂しすぎる毎日」と、キャバ嬢を落とすのに必死だったそう。

「元義兄さんだけど、なんか離婚してよかったなって思った」

そう安堵したように話す弟を見て、弟もA子さんのことを心配していたのが痛いほど伝わってきました。

不倫騒動は心底傷付いたし、一生許さないと思っています。
それでも、離婚したからこそ自分の新しい道が開けたことは事実で、慰謝料で学校にも通えたし仕事も充実していて、私は今とても幸せ。
元夫の不幸は望まないけど、私がやられた分くらいは「ざまぁみろ!」と思っています。

まとめ

悪いことをすると、いつか自分に返ってくるものですね。
過去の辛い気持ちをバネに、前を向き続けるA子さんはとてもカッコイイ人だと思います。
これから先も、A子さんが幸せいっぱいで溢れますように!

【体験者:40代・看護師、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。