ランチミーティングのお店を新人が探してくれることに
私は地方都市で働く、30代のOLです。これは先日、勤務先で「課全体でランチミーティングをしよう」という話になった時のお話です。
課での公式なランチミーティングは初めてで、食事代も経費で出してくれるとのことだったので、私たちは「会社のおごりだー、やったー!」「高いランチ食べようぜ(笑)」と冗談を言いながらはしゃいでいました。
すると、最近入社したばかりの若い社員・A山さんが「私、ランチのお店探します」と言ってくれたため、私達はお店選びを彼女に一任することにしました。
今思えば、その時一緒に探してあげるか、事前にお店をチェックしていれば、あんなことにはならなかったはずだと後悔しています。
当日連れていかれたお店で課長が悲鳴
当日、「お店までご案内します!」と言うA山さんについて行くと……。着いたのは、高級ホテルのレストランでした。しかもビュッフェ形式で、とてもミーティングができる雰囲気ではありません。
Aさん以外のメンバーが困惑していると、こっそり値段を確認していた課長が悲鳴を上げました。「一人4000円? 高すぎるよ! なんでここにしたの?」
するとA山さんはふてくされたようにこう言ったのです。
「ランチミーティングの金額をネットで調べたら【一人5000円までなら会議費で経費計上できる】と書いてあったので、4000円なら問題ないんじゃないですか? それに先輩たちも『高いランチ食べよう』って言ってたじゃないですか」
そう言われると、確かに冗談とはいえ、はしゃいでしまった私たちにも責任があるので強く言い返すこともできず……。結局、ランチミーティングは延期にして、各自自腹でビュッフェを食べる羽目になりました。
私達はA山さんに、ランチミーティングで使うようなお店をできる限り優しく、わかりやすく教えました。
しかしA山さんの機嫌は直らず、「もう次はお店探しません。先輩たちで勝手に探してください!」と言われてしまったのです。
「えっ、一応先輩で年上の人に、そんな態度は良くないよ!」と心の中では思いましたが、下手に厳しく対応して【パワハラ】と判断されても困るので、それ以上は何も言いませんでした。
もちろん、勘違いをさせてしまうような言動をした私たちも反省。ランチのお店探しが苦い思い出になってしまった出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。