カフェなどの飲食店でパソコンを広げ、仕事や勉強をする人を最近よく見かけますよね。ただしお客さんが混みあうランチタイムには、長時間の仕事や勉強をお断りしている店もあります。今回は飲食店で仕事をするお客様の思わぬ行動に困惑した経験のある筆者の知人、Kさんのお話です。
料理を持って行ったものの……
「お待たせいたしました、ハンバーグセットです」
ランチセットは大きなお盆にハンバーグとライス、スープとサラダという4枚のお皿が乗っています。
しかし料理が来ているのにお客様が一向にパソコンや周辺機器を畳まないため、ランチセットのお盆を置くスペースがありません。
「置けないですね……」
「あ、適当に置いといてください」
「はい」
Kさんは仕方なくお盆からお皿だけをおろし、テーブルのスキマに置いていきます。
その間にどんどん他のお客様が来店してきましたが。お客様は周りの様子にも料理にも目もくれず、ずっとパソコンを叩いて作業を続けていました。
結局そのお客様が料理に手をつけたのは20分後で、すっかり料理は冷めてしまっていました。
「あれはちょっと困るよね」
「はい、他のお客様をお待たせすることにもなりますし」
料理も冷めるし回転が悪くなるため、店長がその後、ランチタイムに席で仕事や勉強をするのは控えてくれるよう、注意書きを貼ることになりました。
急ぎの仕事だったのかもしれませんが、仕事をするなら周りの様子を少し気にして、ゆったり長居できるパソコン作業がOKのお店などにした方が良いかもしれませんね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。