そのような時に自分の正論をぶつけ、傷ついた心をさらに傷つけるタイプの人と一緒に過ごすことは辛いですよね。
これは筆者の知人のAさんから聞いた話です。
正義感が強いところにひかれたのですが……
私と夫とは友人の紹介で出会いました。
夫はとても正義感が強く、間違ったことは大嫌い、常に正しくあろうとする人です。
そしてリーダーシップがあり友人たちと一緒にキャンプに出かけた時は、率先して仲間をまとめていました。
私はそんな夫の姿にひかれ私のほうから告白し、1年ほどつきあった後に結婚しました。
実は結婚してからわかったウンザリとすることがあったのです。
えっ! 説教?
私が仕事でミスをして帰った時のことでした。
落ち込んでいた私はモヤモヤとした胸の内を聞いてもらいたくて、夫にその日のできごとを話したのです。
すると夫は
「それはおまえの注意がたりなくて起こったミスだ。いつも言ってるだろ。おまえはそういうところがダメだって」
と説教を始めたのです。
今回の仕事のミスをこと細かに責めたのち、私の日常生活で至らない点まで指摘しだしました。
ひとしきり話すと夫は満足した様子で部屋を出ていったのです。
常に正論
私は自分でもミスの原因は十分わかっていたのです。
ほしかったのは正論ではなく共感。
ただ話を聞いてほしかったのに、余計落ち込む結果になってしまいました。
その後も同じようなことが続きました。
私はただ話を聞いて共感してもらいたいだけなのに、夫は正論を言って正しいことをしたと自己満足にひたるだけ。
そのたびに私は落ち込みつらい思いをするので、会社でのできごとは夫に話さないようにしました。
正しさよりも寄り添いを求めてもよいですか?
私が夫に職場での悩みを話さないように気をつけていても、私が落ち込んで帰ると夫が根掘り葉掘り聞こうとします。
それは私を気遣ってではなく「私に元気がない理由がわからない不安に自分が耐えられない」だけ。
正論をぶつけるのは「妻の間違いを正す自分は良い夫」と思いたいだけ。
正義感の強さや正論はもちろん大切です。夫も良かれと思って指摘してくれているのかもしれません。
ですが、長い時間を一緒に過ごすのに必要なのは相手の気持ちに寄り添う力だと感じるようになり、この結婚生活をどうしようか悩んでいるところです。
皆さんは、こんな時どう思われますか?
【体験者:30代・会社員、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。