筆者の2歳年下の弟の話です。
彼は、よく言えば、ゆっくりした性格、悪く言えば取り掛かりが遅い、石橋を叩いて渡れるか確認していたら、石橋が壊れて渡れないタイプ。
そんな彼に起こったお正月の悲劇をお届けします。
彼は、よく言えば、ゆっくりした性格、悪く言えば取り掛かりが遅い、石橋を叩いて渡れるか確認していたら、石橋が壊れて渡れないタイプ。
そんな彼に起こったお正月の悲劇をお届けします。
母に相談
どうしても諦めきれない弟は帰宅し母に相談。
「セールが終わってて足りない分があるんだ」 と事情を説明。
「アルバイト代が出るまでの間、貸してもらえないか」 と頭を下げました。
母は少し驚きながらも、「そんなに欲しいものなら」 と貸してくれることに。
その後、弟は再び店に向かい、無事にオーディオを購入しました。
家族の笑いと買い時の教訓
そんな事情を何も知らなかった私。オーディオを組み立てている弟を見て、「良いもの買ったね」 と声をかけました。
しかし、弟は苦笑いを浮かべるばかり。
「いいオーディオを買ったみたい。組み立ててるけど、元気がないのよね。」
と弟の表情を不思議に思いつつ、キッチンで母に声をかけると、声を潜めて母が事情を説明してくれました。
弟らしいと、笑いをこらえられない私に、シーっと指を口の前に置く母。
この出来事以来、弟は「物には買い時がある」 と口癖のように言うようになりました。
慎重さとタイミングのバランスが重要だと教えてくれた弟の経験は、私にとっても忘れられない教訓になっています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。