夫婦で一緒に過ごしたいと考える人が多いと思います。
筆者の友人の葵(仮名)さんもその一人でした。
結婚記念日に夫の大好物を作って帰宅を待つ葵さんのもとに、いつまで経っても夫は帰って来ませんでした。
その日夫が会っていたのは……? これは筆者が葵さんから聞いたお話です。
帰宅が遅くなった理由は?
夜11時を過ぎた頃、上機嫌になった裕太が帰宅しました。
私は裕太の顔を見てホッとし、それまで緊張していた全身の力が一気に抜けました。
帰りが遅くなった理由を問い詰めると、裕太がこう言ったのです。
「晴香は今夜、彼氏とバンドのライブに行く予定だったけど、ドタキャンされたんだって。そのバンドは俺も大好きなバンドだったから、晴香が連絡してきてくれたんだ。俺、結婚記念日をコロっと忘れて、二つ返事で誘いに乗っちゃった」
携帯が繋がらなかったのは、ライブ会場で電源をOFFにしていたからでした。
結果として思い出に残る結婚記念日に
大切な日を忘れる裕太に唖然としたのと同時に、私たちの結婚記念日や過ごし方を知っているはずなのに、裕太に声をかけた晴香にも腹が立ってしまいました。
私は、裕太が結婚記念日を忘れて晴香と一緒にライブに行ったことに怒りが収まらず、数日間裕太とは口をききませんでした。
数日後、我が家の状況を裕太から聞いて反省した晴香が「結婚記念日のお祝いとお詫びに」と私の好きなアーティストのライブチケットをプレゼントしてくれたのです。
腹が立つこともありましたが、好きなアーティストのライブに夫婦で行けて思い出に残る結婚記念日になりました。
裕太はこれがきっかけで、結婚記念日を大切にしてくれるように。今では必ず二人で過ごし、結婚した時の気持ちを思い出す日にしています。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。