実家に帰省
私は社会人になってすぐに実家を出ていて、いまでは結婚して家族と生活しています。
そのためひんぱんに実家に帰るわけではないのですが、この日は時間があり実家に顔を出していました。
その日、実家には父と母が在宅していました。
結婚して子どもを持つ妹が、最近実家の近くに一軒家を購入したため、妹の新居についての話題が浮上。
妹の新居について話していたのですが、父は同じ部屋にはいるものの、話には参加してきませんでした。
父の不審な行動
しばらく母と話したあと、母は買い物に出かけました。
すると父はおもむろに私の正面に座り「あれ? 〇〇(妹の名前)の引っ越しっていつだっけ?」「場所はどこだったっけな~。」と妹の引っ越しについて質問してきたのです。
最初は普通に受け答えしていたのですが、途中から「なんか尋問されているみたい!」と感じるほどのしつこさで、父の行動を不審に思いました。
そんな父に「なんで何も覚えてないの!?」と尋ねると「いや~最近忘れっぽくてね。」とごまかされました。
「変なの。」と思いながらその日は帰宅。
真相
後日妹と電話で話していたとき、先日の父の不審な行動について話すと、話を聞いた妹は突然大笑い。
この電話で父の不審な行動の真相が発覚することになったのです。
「お父さん、私が家選びしているときにいちゃもんばっかりつけてきて、私と大喧嘩になったのよ。私もムキになってそのあと、決めた家の場所も引っ越し時期も教えてないから。喧嘩してる手前私に聞けなくてお姉ちゃんに聞いたんだと思う。」
父は絶賛喧嘩中の妹に直接聞けず、久しぶりに帰省した私に尋問をおこなったようです。
ちなみに母もこの騒動を知っていたそうで、母にもかっこ悪くて聞けなかったのだろうなと思うと、こそこそ聞いてきたことが可愛らしく感じました。
その後父と妹は無事仲直りし、父は妹から直接新居の場所や引っ越し時期を教えてもらえたそうです。
【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。