バッグを馬鹿にしてくるママ
ある日、A子の子供が通う園で保護者参観がありました。そこでA子を見たママB子が、クスっと笑ってこう言ってきたのです。
「あなたの持っているバッグ、安物ね」
そのときA子が持っていたのは、ノーブランドのバッグ。B子はたくさんブランドバッグを持っているようで、参観日の度に違うバッグでやってきます。
A子は自分との差を見せつけられたようで、とても惨め気持ちになりました。
露骨ないじわる
参観後、B子と仲が良いママたち(通称:取り巻き)からランチに誘われたA子。
しかし、突然B子が間に入ってきて、「貧乏人とは一緒にランチにいけないわよ。だってお金に困ってそうじゃない」とA子を仲間外れにしたのです。
すると取り巻きは「そうですね~。A子さん、大変なのに誘っちゃってごめんね」とわざとらしく馬鹿にして、B子と一緒に去っていきました。
B子の秘密が発覚
とても凹んだA子は、園の前でしばらく一人で立ちすくんでいました。すると、A子の様子を見かねた一人の女性が話しかけてきたのです。
「あのね。B子のバッグは全てレンタル品なのよ」
その女性は他のクラスのママC子でした。C子の実家がブランド品のレンタルショップを運営していて、B子はそのお店から毎月バッグをレンタルしているというのです。
「本当は言っちゃいけないことなのかもしれないけど、さっきのB子の態度を見ていたらムカついちゃって。だから気にすることないわよ」
C子はA子に対し、こう励ましました。
真実を暴露
しかし、その後もA子に対するB子のいじわるは続きました。取り巻きも調子に乗り、A子を貧乏人だと見下してきます。
そんな彼女たちに我慢ができなくなったA子は、
「参観日のバッグって本当はレンタル品ですよね。今日のバッグもそうなんですか?」
と取り巻きの前でB子に言ってみました。
すると「そんな訳ないじゃない!」と必死に否定するB子。
しかし、「では参観日の赤いバッグを明日見せてもらえますか?」とA子が聞くと、「えっと、それは……」と言葉を濁したのでした。
取り巻きたちは「レンタルなんて嘘でしょ!」「セレブなB子さんに憧れていたのに!」と驚きを隠せない様子。レンタル品を活用することは何も恥ずかしいことではありませんが、それを自分の物だと嘘をつき、人を見下し、見栄を張って周りの信用を失った結果、B子はあっという間に孤立してしまいました。それから彼女は、寂しい園生活を送ることになったのでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。