今回紹介するのは、そんな日常を過ごしていた知人のA子が「夫への感謝」を改めて考えるきっかけとなったエピソードです。
夫の本音に気づいた夜
誕生日当日、A子は息子のためにごちそうを準備して家族で夫を待ちました。
しかし、夫は結局帰宅せず。
深夜に帰宅した夫にA子は「息子があんなに楽しみにしていたのに!」と怒りをぶつけましたが、夫は「急な仕事が入ってしまった」と謝罪。
そして「息子と約束したプレゼントを用意していた」と言いながらクローゼットから息子が欲しがっていたボードゲームを取り出したのです。実は仕事の合間を縫って、息子が一番欲しがっていたものを探し回って準備していたのです。
その姿を見て、A子は夫が忙しい日々の中でも、必死に家族のことを想い、喜ばせようとしていた事実に気づきました。
夫もまた、仕事の責任と家族への想いの板挟みで苦しんでいたのです。A子は自分の不満ばかりに目が向き、夫が家族のために戦っている姿への感謝を忘れていたことに気づかされました。
家族の絆を深める小さな一歩
翌日、夫は、息子にプレゼントを渡し「昨日はお祝いできなくてごめんね」と伝えました。
息子は「覚えていてくれてありがとう」と嬉しそうな表情。
それ以来、A子一家では「お互いの頑張りを言葉にする」ようになりました。A子は子どもたちに「パパは家族のために頑張って働いてくれている」と伝え、夫もまた、家を守るA子への感謝をこまめに口にするようになりました。
このエピソードを通じて、家族それぞれが互いに感謝を伝え合う大切さを学んだA子一家。
その後、両親が互いをリスペクトする姿を見て育った息子たちは、進路を考える時期になると、父親の背中に憧れ「自分も同じ職業に就きたい」と誇らしげに話すようになったそうです。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。