今はSNSで簡単にやり取りができるので、手間をかけて年賀状で年始の挨拶をする人も少なくなっているようです。筆者の叔父も数年前に『今年で最後にします』と年賀状じまいを宣言したのですが……。翌年、クスッと笑える予想外の展開に発展したお話をお届けします。
同級生からの電話で、信じられないミスに気づく
それから数日後、叔父の元に同級生から1本の電話がきました。
「2年連続で、自分の名前と住所を書いてない年賀状が届いてるんだけど……。もしかして、お前じゃないかと思って連絡した」と言われたのです。
叔父は、まさか自分がそんなミスをするはずがない!と思いました。
しかしよく考えると、自分の名前と住所を書いた記憶がないなぁと……。
一方で同級生は、年賀状に書かれている内容や、過去に届いた年賀状を全て並べて1枚ずつ確認したんだとか。
そして、名前と住所のない年賀状が叔父のものであると確信し、連絡をくれたのでした。
2年連続のあり得ないミスに、二人は電話口で大笑いしました。
3年がかりで、年賀状じまいが完了
その年の年末、叔父はしっかりと自分の名前と住所、また過去2年間、差出人不明の年賀状じまいを送ったのは自分だと謝罪した葉書を作成。
年賀状じまいに3年もかかったのですが、同級生たちの間で話題になり、その後同窓会が開かれるきっかけにもなりました。
一見、失敗に見えるできごとが、実は人とのつながりを再確認する機会にもなった笑える話でした。
【体験者:60代・男性会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。