育児と仕事の両立をしているママが増えてきた現代、ママが肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまうことも多いのではないでしょうか?
今回は、そんなワーママの1人である筆者の友人A子が思わず涙したという、息子さんとのほっこりエピソードをご紹介します。

ワーママ

私は5歳の息子を育てるシングルマザーです。

「片親だからって息子に悲しい思いをさせたくない」

その一心で、仕事にも育児にもとにかく一生懸命打ち込んできました。

元夫から養育費は受け取ってはいるものの、微々たる額。
息子には何不自由なく自分らしく成長してほしかったため、とにかくお金を稼ぎたかったのです。

でも、そうするとどうしても疲労は溜まっていってしまい......。

あるとき何日も不眠が続いていたことと忙しすぎてついイライラしていた私。

「はぁ疲れたな」
「もう何もしたくない~」

そうため息をついて、つい息子の前で愚痴を漏らすと、まさかの反応が!

お休みだって!?

「それならお休みしたらいいよ!」

そう無邪気な笑顔で提案してきた息子。
思わず『休めるなら休みたいけどママは忙しいのよ』と伝えると......。

「僕、風邪をひいたら保育園お休みしているよ」
「辛いときは休んでいいって、ママが言ってくれたでしょう?」

息子よ、ありがとう

その言葉にハッと気づかされた私。

「ママは毎日頑張っているからお休みもたくさんしていいと思う!」
と息子は笑って言ってくれました。

私は、無理してほしくないと思い、息子に『辛いときは休んでもいい』と日頃から伝えていました。

でも、まさか息子から休むことの大切さを思い知らされるとは......。

温かく優しい言葉に、思わず泣いてしまいました。

息子はびっくりしたのか、
「ママお腹痛いの?」
と見当はずれなことを言ってきます。

あまりにも真剣な顔で『お腹なでであげるね』とさすってきたので、何だか笑えてきてすぐに涙も止まりました。

その後

それからというものの、息子のおかげで自分のペースを見直すきっかけができました。

今は少し肩の力を抜いて仕事も周りを頼るようになり、自分を大切にすることを改めて考えるようになっています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。