『求人募集』にはさまざまな応募条件が記載されていますよね。筆者の知人で美容院を経営するA美さんは、新たに美容師の募集をかけたそうです。しかし、応募してきたのは応募条件に当てはまっていない方だったようなのですが、熱意を買ってA美さんはその方を採用したところ……?
美容師の求人募集
私は美容の専門学校を卒業したあとしばらくは雇われで経験を積み、数年前にようやく自分のお店をオープン。
下積み時代は講習が多く休みがままならなかったり、夜遅くまでカットやロット巻きの練習をしたり、苦労も数え切れませんでした。
ようやくオープンできた自分の美容院。最近だんだんと予約が増えてきていることもあり、新たに美容師の募集をかけました。
面接に来た若者
今日は、求人募集を見て連絡をくれた方が面接に来る日です。
約束の時間になって面接を受けに来たのは18歳の若い男性でした。そして彼は美容師免許を持っていないと言うのです!
しかし彼の話を聞いていると「いまはまだ免許がないんですけど、これから取ります! 少しでも早く一人前になるために、いまから現場で経験を積んでおきたいんです!」とかなりの情熱を持って応募してくれたことが伝わってきました。
自分の下積み時代のことを思い出し応援したい気持ちになった私は、本来の募集内容とは違うのですが彼をアシスタントとして採用することにしました。
入社初日
イレギュラーな採用だったため、入社日までに彼の教育用にマニュアルも作成する必要がありました。ほかにも従業員が付けているエプロンを購入したり、ロッカーの準備をしたり、受け入れ態勢を整え、彼の入社日を迎えました。
そして彼の入社初日、美容院で初めて働く彼のためにまずは美容師の仕事の流れを説明。その後、お店の説明などをしてお昼休憩に。
しかし、待てど暮らせど彼はお昼休憩から戻ってきません。