義母のありえない一言
テーブルに料理を並べると、夫や義母、一部の親戚たちが席に着き始め、食事会が始まりました。A子と他に手伝いをしていた親戚は、取り皿や箸、コップなどの必要なものの準備に奔走しています。夫たちがしばらく談笑していると、義母がA子に向かって突然こう言いました。
「A子さん、奥さんなんだから、夫のお皿くらい先に準備しないといけないんじゃない?」と、まるでA子が気が利かないかのように指摘してきたのです。
A子は驚きつつも、「みんなで一緒に食事を楽しむために準備しています」と言いましたが、義母は「でも、先に夫の世話をするのが妻の役目でしょ?」と譲らない様子でした。専業主婦の義母は、妻は夫最優先で動くべきという考えにとらわれているためか、真っ先に夫の食事の用意をしないA子の振る舞いが非常識に見えたようです。
冷静に反撃しスカッと
A子は冷静に、「今はみんながそれぞれ手伝う時代ですし、お互いを思いやることが大事だと思います」と伝えました。周りの親戚たちも頷いてくれて、義母も少し気まずそうに沈黙しました。
その後、義母は特に何も言わなくなり、食事会もスムーズに進みました。心の中で「もう時代は変わってるんだから」と思いつつ、しっかりと自分の考えを伝えられたことで、少しスカッとした気持ちになりました。義実家の価値観に左右されず、自分らしく振る舞えるようになれた気がします。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。