新婚旅行で、ついつい浮かれ―!?
恥ずかしながら、私、B子は時間の管理がとても苦手です。
今回は、そんな私が新婚旅行でやらかしてしまったときのお話をします。
出発日、夫と初めて海外に行くのが嬉しくて、朝から浮かれっぱなしでした。
見るもの全てが輝いて見え、空港に着いてからもお土産屋さんなどを物色しては、きゃあきゃあとはしゃぐ私。
何度も夫に、「もう搭乗手続きするよ!」と急かされたのですが、「まだ大丈夫、大丈夫♪」と聞く耳をもたず、あちこち散策していました。
飛行機を逃してしまった!
「早めに着いたし、余裕♪」とタカをくくっていたのですが、広い空港で迷ってしまった私たち。
やっとの思いで搭乗カウンターに着いたと思ったら、荷物を預けるためのレーンが思いのほか混んでおり、最悪の事態に―。
なんと私たちは、乗るはずだった飛行機を逃してしまったのです。
こんなことって、あるのでしょうか。
結局、新しくチケットを買い直す羽目に。
それだけでも痛い出費だというのに、都合の良い便はビジネスクラスしか空いておらず、お金も移動時間も、かなり無駄にしてしまいました。
せっかくの新婚旅行なのに、私のせいでこんなことになってしまい、さぞ夫は怒っているだろうと落ち込んでいると―。
「俺、ビジネスクラスに乗るの初めて!」
「俺、ビジネスクラスに乗るのって初めて! なんかワクワクするな!」と、夫は目を輝かせながら満面の笑みではしゃぎ始めました。
「えっ?」
予想外の言葉に、素っ頓狂な声をあげてしまう私。
「でも、お金も時間も私のせいで無駄にしちゃって……。本当にごめんなさい」
夫は首をぶんぶん振りました。
「俺だって一緒にいたんだから、B子だけのせいじゃないだろ。ビジネスクラスで新婚旅行に行くなんて、いい思い出になりそうだよ。せっかくなんだから、待ち時間も美味しいものを食べて、楽しく過ごそう!」
まとめ
沈んでいた心は、夫のおかげですっかり明るくなり、その新婚旅行は最高の思い出になりました。
もし逆の立場だったらと思うと、自分ならイライラして爆発し、旅行を台無しにしてしまったことでしょう。
おおらかすぎる夫に、普段小言をいってしまうことも多いのですが、どんなときでもポジティブで、誰に対しても寛容な夫に、改めて惚れ直してしまったエピソードでした。
【体験者:30代・女性パート、回答時期:2024年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。