最近では1人でレストランに行き、料理を楽しむ人は珍しくありません。1人だと他の人のことを気にせず好きなものが食べられて気楽ですよね。しかし1人で食事をしていると、物珍しそうに見てくる人もいます。今回はそんな1人での食事中に不快な経験をした筆者の知人、Tさんのお話です。

楽しいおひとり様

知人T(女性)は痩せの大食い。あまりに沢山食べるため、誰かと食事に行くとびっくりされることもあります。

そのため外食をする際はできるだけ1人で、好きなものを好きなだけ食べるのを楽しみにしていました。

そんなTさんがある日ファミレスで沢山頼んでもりもり食事をしていると、隣の席に座っている小学生くらいの子連れの家族がひそひそと話しているのが聞こえました。

「隣の人頼みすぎじゃない?」
「細いのに、あの量を1人で食べきれるのかな」
「残したらもったいないよね」
1人で食事をしているとそんなことを言われるのはよくあることなので、Tさんは聞こえないフリをしていました。
「あれ3人前くらいあるよね、このお店結構ボリュームあるし」
「そうだよな、絶対残すよあれは」
だんだん隣の家族の声が大きくなってきました。

隣の家族に声をかけられて……

「あのー」
ついに隣の家族の母親らしき女性がTさんに声をかけてきました。
「あなたそんなに頼んで、食べきれるの? 残したらもったいないわよ」
「……えっと、大丈夫です」
すると父親らしき男性も加勢してきました。
「手をつけてないものがあったら、うちが貰ってあげてもいいですよ」
貰ってあげてもいいと言われても、とTさんはびっくり。
突然の声掛けに少し動揺したこともあり、「結構です。食べきれるので」
とだけ言って、もくもくと全ての料理を残さず平らげました。