親の背中
私の夫は家事・育児にまったく協力しない人です。
息子が産まれてからずっと、私は家事・育児・仕事をワンオペでこなしていました。
息子もだいぶ大きくなり、手がかからなくなったため、私は転職して本格的に仕事に取り組むようになりました。
夫は家に帰ってくると黙ってソファーに座り、即ゲーム。
私の方が帰りが遅くなっても、食事を作ったり、洗濯物を取り込んだりすらしなかったのです。
そんな父親を見て育った息子も『家事を手伝う』という意識はほとんどなく、私は常に不満を抱えて生活していました。
失言
ある週末のこと。
夫と息子はリビングでゴロゴロしながら動画を見たり、ゲームをしたりしていました。
私は休みであるにもかかわらず、普段できない家の中の掃除や買い物、食事の作り置きなどに大忙し!
2人に「悪いんだけど洗濯物取り込んでくれる?」と声を掛けたのですが「ちょっと待って~。」と言われ、早くも1時間が過ぎようとしていました。
すると、いきなり夫が「あ~あ、もう休みが終わっちゃうなぁ」と一言。
イライラしていた私はこの一言にブチ切れて、思わず怒鳴ってしまったのです。
「あのさぁ! こっちは仕事もしているのに、週末は家事ばっかりで、休みなんかないんだけど!」
ビビる
私の突然の怒りにビビった2人は「何だよ、どうしたんだよ?」「ママ、何怒ってるの?」と聞いてきました。
私は積もりに積もった怒りが爆発してしまい「お前ら、2人してお客様みたいな顔してんじゃないよ! 私は家政婦じゃない! たまには協力しろ!」と言ってやりました。
その日を境に、息子の方は少しずつできることを手伝うようになってくれたのですが、夫は相変わらず。
頭に来た私は「今日から我が家は自分の事は自分でしましょう。」と提案し、夫の食事を作ったり、洗濯をしたりすることをやめてみました。
そこまでされても、夫は協力する姿勢が見られません。
こんな状態なら、離婚を考えなければいけないかもと思っています。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。