寒い季節に気をつけたいものの一つ【風邪】。
風邪を引くと自分が辛いだけなく、周りにもをうつしてしまう危険が潜んでいます。
家族や周りの人のためにも病院で診察を受けて早めに治してほしいものですが、断固として病院に行かない人もいるようで……。
今回は、筆者の友人から聞いた病院嫌いの夫のエピソードをどうぞ。

風邪を引いた夫

先日、夫に猛烈にイラついたお話です。

夫は根っからの【病院嫌い】。

「寝たら治るでしょ」
「数日後には治っているのに、わざわざ病院に行くのは診療代も時間ももったいない」

夫はもともと体が弱いのか風邪を引きやすい体質なのに、適当なことを言っては病院に行かず、薬も飲まず、いつも通り家で過ごしています。

確かに自然治癒の可能性もあると思いますが、風邪は他人にうつしてしまう恐れもある病気です。それを現実的に捉えていれば、周りにうつさないようマスクをして配慮するものですが、夫は「風邪はどうせうつるもんだろ」と知らんぷり。
私たちがどれだけ気を遣っても、夫は所かまわずくしゃみやせきをするのです。そのせいか、私や子どもに風邪がうつり、辛い思いをすることが何度もありました。

何だか熱っぽい……まさか!?

先日、夫がまたも『熱っぽいなあ』『関節が痛い気がする』と風邪の症状を訴えてきました。

嫌な予感がしたため、病院に行くよういつもより強く説得したのですが、夫は『治癒力だけは高いから』と根拠のない謎の持論を貫き、またも病院へ受診に行くことはありませんでした。

それから1週間後、悲劇が!

「ママ、何だか風邪っぽいよ~」
「関節も痛い気がする」

嫌な予感が当たり、夫の風邪が娘にうつってしまったのです!

既に回復していたのか元気そうな夫を恨みつつ、娘をすぐに病院に連れて行くと【インフルエンザ】と診断されてしまいました。

それを聞いて娘は涙目に。
その夜、帰宅した夫に娘がズバッとある一言を告げたのです……。

娘の怒り

「パパなんて大嫌い!」
「パパのせいで遠足に行けなくなった」
「ずっと楽しみにしていたのに」

そう、小学3年生の娘は5日間の出席停止になり、3日後に予定されていた遠足に行けなくなってしまったのです。

それを聞いた夫はタジタジ。一方の娘は、私にだけ『おやすみなさい』と言い、自分の部屋に行ってしまいました。

その後の父娘関係は

それからというものの、どれだけ夫がご機嫌取りをしても娘はフル無視。

娘を溺愛している夫にはその塩対応がかなり効いたのか、それ以降は体調が悪くなるとすぐに病院に行ったり薬を飲んだりして、周りにうつさないよう配慮してくれるようになりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。