仕事に一生懸命打ち込む理由の一つとして【キャリアアップ】を重視している人も多いのではないでしょうか?
でも、仕事を優先したことで、望まぬ未来が待っていることも……。
今回は筆者の知人から聞いた、後悔エピソードをご紹介します。

キャリアアップを目指して

私は中学校教諭として長年働いていました。
大変なこともたくさんありましたが、とてもやりがいのある職業です。

でも、現場で働く教員と上の立場にいる人とはかなり考え方が異なる、という実態を働けば働くほど感じるようになった私。

『いずれ役職に就いてもっと教員が働きやすい改革をしないとダメだ』とキャリアアップを目指すようになっていました。

子育ては両親任せに

そんななか娘を妊娠・出産しました。

娘のことはかわいくて仕方なかったものの、それまで培ってきたキャリアを失って平の教員のまま終わりたくなかった私。

シングルマザーだったこともあり、子育ては近くに住む両親に任せてとにかく仕事に一生懸命励みました。

娘の寂しそうな顔を何度も見ていたものの深く捉えることなく、『せめてやりたいことはやらせてあげよう』と娘の望む習いごとは何でも通わせるように。

夢中になることがいくつもあったからか、娘は10歳になる頃には私に『寂しい』と言わなくなりました。

私も無事にキャリアを積んで昇進し、教員の働き方改革に勤しむことができたのですが......。

娘の訴え

時は流れ、私が定年退職後に娘が結婚。
幸運なことに妊娠も発覚しました。

そのため、これからは孫の育児に関わる気満々だったのですが......。