そんなギャップに惹かれる人も多いのではないでしょうか?
今回は筆者の知人から聞いた、隣人の意外な一面を知ったエピソードをご紹介します。
引っ越し
最近、私は転勤でとあるマンションに引っ越したばかり。
これまでは実家から会社に通えていたため、26歳になって初めて1人暮らしをスタートさせました。
なかなか思うようにいかない家事にアタフタする日々。
新しい職場にも慣れず、毎日寂しくて仕方ありませんでした。
やらかした!
そんなある日、電車に乗り遅れまいと急いで部屋から出た瞬間、とあるハプニングが!
隣人さん「いって~なあ」
私「ごっごめんなさい!!」
なんと、ちょうどそこを通りかかっていた隣の部屋の住人に扉がぶつかってしまったのです!
その隣人さんは強面の男性。
引っ越しのあいさつに伺ったときも、ぶっきらぼうでとても怖く感じていた人でした。
アタフタして平謝りの私に、
「別にいいわ」
とだけ言い残し、部屋に帰ってしまった隣人さん。
『バン!』とドアを強く閉めた音を聞いて
「怖すぎるよ~」
「ああ、もう実家に帰りたい」
と朝から落ち込んでしまいました。
鉢合わせ
その夜、何とか仕事を終えようやく帰宅。
アパートのエレベーターに乗ろうとすると偶然、また朝の隣人さんと鉢合わせてしまったのです!
恐怖と緊張で硬直した私。
隣人さんをちらっと見ましたが、私を睨んでいるように感じて、
「早く着いてくれ~!」
とただただ願っていました。
2人だけのエレベーター内には重~い空気が流れていたのですが......。
ほっこり
『♪♪♪~』
静かな空間に鳴り響いたのは、幼児に大人気のあのアニメの主題歌。
なんと、強面隣人さんのスマホの着信音だったのです!
そして電話に出た隣人さんの話し方も想像とは異なっていて。
「母さん、野菜ありがとう」
「無理しないで、また週末帰るね」
「息子も会いたがっているからさ」
とっても思いやりにあふれた、優しい声でした。
『ギャップが大きすぎるでしょ~!』と思わず萌えキュンした私。
くすっと笑いそうになりましたが、相手は強面の隣人さん。
『笑っちゃダメだ』と手をつねり、ギリギリその場は耐えました。
それからというものの、隣人さんを怖いとは思わなくなりました。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。