筆者の体験談です。私には十数年応援している推しアイドルグループがあり、そのコンサート初日に参加するため、前日に札幌入りしました。
前日ならグッズ売り場も空いていて、ゆっくり買い物ができるのが魅力だからです。
空港からドーム行きのバスに乗り、グッズを両手いっぱいに購入し、予約していたホテルへ向かいました。

荷物が届いていない!?

翌日のコンサートに参加するための着替えや手作りグッズの入った荷物は、事前にホテルに送る手続きをしていました。旅行前に送っておき、札幌に到着して買い物を終えた後、ホテルにチェックインしたタイミングで受け取るつもりだったのです。

ほくほく顔でホテルに到着したのは、午後4時頃。
もう既に届いているはずなので、フロントで
「荷物を送ったのですが、届いていますか?」
と尋ねると、
「何も届いていません」
との返答。
バックヤードまで探してくれましたが、見当たりません。

心配になり、部屋に入ってすぐ宅配業者のHPで荷物の現在地を確認。
すると北海道内にはあるものの、まだ遠く離れた市にあることが判明しました。

宅配業者に連絡

すぐに、最寄りの営業所に連絡。
荷造りした時には、HPで配送予定日や注意事項を確認し、確かに危険物が入っている場合は陸路になるため1日長くかかるとの記載も見ていました。
そのため危険物と思われるものは自分の荷物にないことを確認し、期日通りの2日前午前にコンビニで配送手続きを完了していたのです。

それを伝えましたが、最寄りの営業所でわかることは「今日中には届かない」ということだけ。
「対応は発送元の営業所になります」と言われ、冷静さを失いかけながらも、発送元の地元営業所にすぐに連絡しました。

ところで、実は私、ホテルのパジャマはサイズが合わない超ぽっちゃり体型。
生活に必要な衣類は全て持ち込みが必要なのと、手作りグッズも入れたので荷物が大きくなり、宅配便を利用したのです。
今日、この後着るものがない状態にパニック。
「どうすればいいですか? なにが危険物だったのですか? 到着希望日も入れていたので、その日に届かないのであれば、連絡をくれれば自力で運んだのに!」
という思いが、言葉になってあふれ出しました。

でも残念ながら、何が危険物だったのか、なぜ陸路になったのかは教えてもらえませんでした。説明できず諦めたのかもしれません。一方で、確かに到着日時を指定したスーツケースなのに届かないことを伝えていないのは業者に落ち度があると認められました。そこで業者から、
「費用は持つので必要なものを買いに行ってください。帰宅後に清算します」
と提案を受けました。

迷っている暇はない!
私はすぐにタクシーで札幌駅前のデパートへ向かい、急いで買い物を始めたのです。

デパート内を右往左往

デパートに着いたのは午後5時半過ぎでした。
右も左も分からず焦る中、化粧品売り場で試供品をもらい(購入相談したら一日分の試供品をくれました)、最低限の衣類を選び、買い物が終わったのは閉店10分前。
合計8642円也。
ゆっくりコンサートに備えるつもりが、バタバタと疲れた一日になりました。

発送は余裕をもって

荷物は翌朝早く届き、無事にコンサートに参戦!
帰宅すると、宅配業者が謝罪に訪れ、デパートでの買い物の費用を清算してくれました。
それ以来、旅行の荷物はプラス1日の余裕をもって送るように気を付けています。ほろ苦い教訓を得た出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。