結婚相談所に勤務している、筆者の知人女性Hのお話です。
仲人として働いているHは多くの利用者の縁を取り持っているのですが、ある時驚きの利用者に遭遇しました。
今回は、そんなビックリエピソードをご紹介しますね!

結婚相談所の仲人として働く日々

結婚相談所にて仲人として働くHはある日、相談所の利用者女性Sからこんな申し出を受けました。
「仮交際中の男性と別れたいので、お断りの連絡を入れて頂戴。やっぱ、私にはもっとハイスペ男性じゃないと釣り合わないわ~」

30代のSは自身の美貌に絶対的な自信を持っており、もっと好条件の相手を探したいとのことです。
「Sさんの仮交際相手、優しくて素敵な人だと思っていたから、ちょっと勿体ない気がするな」と思いつつ、Hはその言葉に従い、仮交際終了を相手の相談所に連絡したのでした。

手の平を返したS

仮交際を終了して3か月後、今度はこんなことを言い出したS。
「やっぱり、別れた仮交際相手とやり直したい! なかなかハイスペ男性に会えないから、もうアイツで妥協するわ! だから、もう一度、相手との仲を取り持って頂戴!」

急な申し出に困惑しながらも、仕事上従わない訳に行かず、HはSの元仮交際相手の相談所に連絡。
しかし相手からの返答は「もう既に新しい仮交際相手がおり、真剣交際に進む予定なので、Sさんの申し出は受け入れられません」とのことでした。

一方的にキレた結果

この結果をSに伝えると、Sはキレ散らかし、Hに激しい罵詈雑言を浴びせ始めました。
「何それ!? アンタの伝え方が悪かったんじゃないの? 元仮交際相手は、私に夢中だったのよ? だから私からの申し出を断るなんて、有り得ない!」とのことです。

しかし事実は事実ですと丁寧に伝えると、Sは「もう良い! こんな相談所辞める!」と言って相談所を退会しました。
風の噂によると、それからもSは色んな結婚相談所に入会してはトラブルを繰り返しているそうです。
結婚に限らず、まずは何よりも人に思いやりを持つことが自分自身の幸福に繋がっていくと感じさせられたエピソードでした。

【体験者:30代・独身女性、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子
ティネクトのエッセイコンテストで大賞を受賞したのをキッカケに、ライター活動開始。街コンや女子会に積極的に参加して、インタビュー対象を探す日々。Xでも「六条京子@Webライター(@akasinokata321)」として発信を行う。