怖い上司っていますよね。でも、もしかしたらその苦手意識はこちらの思い込みで、本当は優しい人なのかもしれません。そのことを痛感し、ひとつ成長することになった、友人A子の体験談をお話しします。

人は失敗する生き物

「ハハハッ! 気にするな!」
「!?」

てっきり厳しく怒られると思ったのに、突如笑い出したBさんに私はびっくり。
普段、笑った顔なんて見たことがないのに―。

「俺も、昔上司に同じことをやらかしたんだよ。いやぁ、焦るよな~! この前コイツも、オフィスでコーヒーこぼしちゃってな。」
冗談ぽくBさんにつっこまれた先輩社員も、頭を掻きながら笑いました。

その流れで、みんな自分の失敗談を話す流れになり、なんだか場が和気あいあいと盛り上がりました。

「このように、人はみんな失敗する生き物だ。一人で完璧に仕事をこなせるやつなんていない。そのためのチームだからな! みんな、お互いを支えあって一緒に頑張ろう! 乾杯!」
そうBさんがジョッキを掲げると、みんなが笑顔で「乾杯!」と唱和しました。

チームワークの大切さ

勝手に苦手意識を持っていたBさんは、実はとても優しく、人情に厚い人でした。
私の失敗を助け、場の雰囲気を良くしてくれた彼には感謝でいっぱいですし、人の性格を思い込みで決めつけていた自分が恥ずかしくなりました。

今ではすっかりBさんに懐いてしまっていて、我ながら現金だなと思います。
これからも、尊敬するチーム長や先輩たちと、チームワークを大切にしながら、仕事に奮闘していきます。

【体験者:30代・女性正社員、回答時期:2024年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。