スムーズに乗車して、あとはゆったり移動時間を満喫したいところですが、ときには迷惑客とトラブルになることも……。
今回は筆者の友人から聞いた、新幹線にまつわるエピソードをどうぞ。
新幹線を予約
これは、最近新幹線に乗車した際に遭遇した、困った乗客とのお話です。
その日は推しのアイドルグループのライブのため、地方に新幹線で向かう予定でした。
前々から楽しみにしていたこともあり、座席はもちろん荷物置き場もバッチリ確保。
事前に予約しておいたので、乗車後はスムーズに荷物を置いて手ぶらで新幹線の旅を楽しもうとしたのですが......。
足を置けない!?
「え、うそでしょ」
「そこに荷物あると私の足を置くところがないのだけれど!?」
予約していた通路側の席に到着すると、隣にはすでに40代くらいの女性客がいました。
でもなんとその女性客、大きいスーツケースを足元に横に倒し、その上に足を置いて座っていたのです。
そのスーツケースがあまりにも大きすぎて、私の座席下も半分以上占領されていたため、足を置くスペースがほぼゼロに!
『これだと座るにも荷物が邪魔で窮屈』と思った私は、思い切って声をかけてみることにしました。
「これだと座りにくいので荷物置き場にスーツケースを置いていただけませんか?」
逆ギレ
すると、女性はなんと逆ギレ!
「別に端か通路に足を置けばいいでしょ」
「いちいちうるさいわ、ケチ」
そもそも、私の座席下まで荷物で占領していることが問題のはず。
それなのに非を認めず、想定していなかった態度にどうすればいいものか、困っていると......。
ルールは守ろう
「お客様、そのスーツケースの大きさですと特大荷物になります」
「その場合、荷物スペースか荷物コーナーの座席に変更していただく必要があります」
そう助け舟を出してくれたのは、乗務員さん。
たまたま座席確認をしに来たところ、怒鳴っていた女性の声に気づいて声をかけてくれたのです。
どうやら東海道新幹線など一部の新幹線は、3辺の合計が160cm以上の特大荷物は専用の座席を利用しなければならないというルールがあるそう。
女性は『別にこれくらいいいじゃない』とごねていましたが、乗務員さんの一貫した態度に無理だと悟ったのか、折れて別の座席へ。
座席を変えても結局、予約していないと1000円余計にお金がかかると知り、悔しそうにしている女性を見てスカッとしました。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。