大学進学を諦めた過去
Mさんは小学生の息子を持つママで、家庭の事情で大学進学を諦めた経験があります。
自分が辛い思いをしてきた分、息子には金銭面で我慢はさせたくないと、仕事に励む毎日です。
教育ママの容赦ない偏見
しかし、そんなMさんを小バカにしてくる人がいました。同じクラスの教育ママA子です。口を開けば「うちの子は周りとレベルが違うの」と我が子の自慢話ばかりしてくるA子。
そんなA子にMさんは「どこの大学出身?」と聞かれたので、「お恥ずかしながら高卒です」と正直に答えました。するとA子は「嘘でしょ!? 私たちの時代で大学出てないなんて信じられない」と目を丸くしました。
それからA子は「Mさんは大学出てないらしいよ」と周囲にベラベラ言いふらすように。自分の子どもにも「Mさんの息子には関わらないでね。親のレベルが低いから」と言い聞かせ、子ども同士を接触させないようにしたのです。
Mさんは「自分のせいで息子がバカにされて辛い」と、とても悔しい思いをしました。
夫の顔を見た瞬間、、、
ある日、Mさんが家族で街に外出したときのこと。たまたまA子一家と遭遇しました。
「あらどうも~、Mさんはお出かけなのにいつもと同じ恰好ですね」と完全に自分を下に見ている態度を取ってきたA子にイラっとしたMさん。
しかし次の瞬間、A子の夫がMさんの夫に頭を下げてこう言ってきたのです。
「部長、お疲れ様です!」
夫の行動に「えっ?」と戸惑うA子。実はA子の夫は、Mさんの夫が勤める会社の子会社に勤務している部下だったのです。
「あぁ。妻がいつも同じ服装で悪かったな」と言い返すMさんの夫に、A子夫婦は顔面蒼白に……。
想定外な事実を知ったA子は「それじゃあ私たちはこれで~」と逃げるように、家族とその場を後にしていったのでした。
態度を急変させたA子
その翌日、小学校の行事でA子に会ったMさん。するとA子は、「旦那さんってとても優秀な方だったんですね! 夫から色々聞いて驚きました」と手の平を返してきたのです。
今まで散々「高卒のママ」だってバカにしてきたのに、ありえないですよね。学歴にこだわる理由が何かあったのかもしれませんが、MさんはA子の人間性を本気で疑ったのでした。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。