プリキュア卒業? 小学生娘の隠れファン事情
私には小学3年生の娘がいます。娘は幼稚園のころと変わらない熱量で、今もプリキュアが大好きです。幼いころは、みんな大好きだったプリキュアですが、周りの女の子たちはいつの間にか卒業していきました。
娘が「プリキュアがね〜」と話をしようとするも、周りは冷めた顔。「まだプリキュア見てるの?」と小馬鹿にされることもあり、プリキュア好きであることを隠すようになっていったのです。
思わぬ発見! プリキュア映画で目撃した世代を超えるファンの絆
あるとき、プリキュアの映画上映があり、娘は母である私と見たいと言いました。正直私は興味がありませんでしたが、娘の誘いもあり映画館に行ってみることに。
スクリーンを前に、席に座り周りを見渡してみると、男性や、20代の若い女性など大人も来ています。もちろん小さな子どももいましたが、性別や世代を超えて愛されるプリキュアを目の当たりにし、私は驚きました。
そして映画が始まる前のことです。隣りに座った20代の女性が、キャラクターのぬいぐるみを膝に乗せ座っていました。娘が「かわいいなぁ」と見ていると、「抱っこしてみる?」と声をかけてくれたのです。娘は「ありがとう!」と抱っこさせてもらい、とてもうれしそうでした。
「好きでいて良かった!」娘の心に灯った自信の光
映画では声援を送る場面もあり、みんな持参のペンライトでプリキュアを応援しました。
映画が終わったあと、娘は、「プリキュアを好きでいて良かった。周りの子はみんな卒業しちゃったけど、私は好きで良かった」と言いました。
自分の好きなものを、自信を持って好きだと言える貴重な経験になりました。
【体験者:40代・会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。