いくつになっても子どもは子ども。ですが、筆者の知人Aさんは、結婚した息子の役に立ちたいとおせっかいをしてしまい、息子夫婦宅の合鍵を取り上げられてしまう事態になってしまったそうです。Aさんがついつい張り切ってしまった息子夫婦の事情とそのトラブルはどんなものだったのでしょうか。
何かあった時のための合鍵
Aさんは60代の主婦。結婚した息子夫婦がAさん宅の近所に家を建てることになりました。30代の息子夫婦は共働きで2人の子どもを育てるという忙しい生活をしており、Aさんはせっかく近くに住んでいるのだから手助けしてあげようと張り切っています。
「近くに住んでるんだから頼ってね!」
息子夫婦にも伝えたAさん。家が完成すると“何かあった時のために”とAさんは息子夫婦宅の合鍵を託されました。
私が助けてあげなくっちゃ!
働いておらず時間に余裕のあったAさんは、共働きの息子夫婦を助けたくて仕方がありません。そこで合鍵を使って昼間に息子夫婦の家に入り、家の掃除や料理の作り置きをしていました。
手伝いをした日はお嫁さんから「ありがとうございます」と連絡があるので、Aさんは自分が息子夫婦の役に立っていると思っていました。
そしてますます張り切ったAさんは、毎日のように息子夫婦の家に通い家事をしたのです。Aさんはこの行為が息子夫婦からも喜ばれていると信じていました。